果てしなき帰途の果に

yoakeroの雑文コーナー

平山瑞穂『ラス・マンチャス通信』

ラス・マンチャス通信

ラス・マンチャス通信

「感想書くのが難しい小説でした」という感想なら簡単に書けるんだけどなぁ。変なストーリーでしたよ、ほんと。具体的にどうのこうのと書くのが難しい。最初に書いたような一言感想か、すごい抽象的な感想になってしまう。えーと、
「手で触ってみるとぐにょんぐにょんしてて、気持ち悪い感触と、背筋が震えるような生ぬるい温かさが伝わってきて、でも1分くらいそのまま触れていると、落ち着いてきて、その感触にも慣れて妙に安心してる自分がいて、そしたら今度はその自分の考えに気がついて凄く気味悪い感じがして、落ち着かなくなる」
そんな感じ、なのかどうかも分からないなあ。訳分からないなあ。読む人によって見えてくるものが全然違うだろうし、読む日によってもそれは全然違うんじゃないかなぁ。
あと、「次の奴」という名前が面白かった。あ、小説自体もとても面白かった。「分からない」ばかりで「面白い」と書くのを忘れていた。