清涼院流水『とくまつ』
- 作者: 清涼院流水,牛木義隆
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2005/03/18
- メディア: 文庫
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流水の文章はいつもイライラするほどつまらないんだけど、今回もつまらなかった。しかしまあ、それは他の小説と比べているから減点に思えてしまうだけで、流水の大説はちゃんと面白いのでこれはこれでいいや、と思える。でも、中盤は読むの辛い。ダレる。序盤と終盤は勢いがあるんだけども。
でも今回も良かった。楽しめた。意味があるんだかないんだか分からない語呂遊びとか、1000人殺しちゃう犯人とか、各見開き毎に右端に書かれた柱時計とか、色々楽しめた。妙に長めのあとがきで書いていた、ちょっと真面目な話も、けっこう納得できてしまった。前作読んだときもそういう事を考えたし。やっぱり面白いですよ、流水大説。
今回のオチがあれなので、ちゃんと三巻目も出してほしい。『とくまさん』も良いと思うよ。絶妙なヘボさ加減。