果てしなき帰途の果に

yoakeroの雑文コーナー

ウエダハジメ『Qコちゃん』

Qコちゃん 第1巻―The地球侵略少女 (マガジンZコミックス)

Qコちゃん 第1巻―The地球侵略少女 (マガジンZコミックス)

Qコちゃん 第2巻―The地球侵略少女 (マガジンZコミックス)

Qコちゃん 第2巻―The地球侵略少女 (マガジンZコミックス)

完結? 打ち切り? よくわからないけど、連載は終わっているようなのでこの続きはないんだろうなあ。でもジャンプのような適当な妥協の末のEDを迎えていないので、個人的にはこれでも別に良かった。人によっては全く納得いかない終わり方なんでしょうけど。非常に中途で終わっているからね。でも「中途半端」というよりは、「半端なく中途」といった感じで、僕はとても楽しめた。話の途中で終わるのって、実はそんなに嫌いじゃないです。むしろ、物語の最後まで語られてしまうお話の方が違和感を感じてしまう時すらある。どこまでいっても終わりが見えない続きの途中にいる方が、しっくりくる。たぶん、上遠野浩平の読みすぎです。
一巻も面白かったけど、二巻はより面白くなってる。特に終盤の戦闘シーンの描写がすごくて、この部分が読めただけでも600円は安いと思った。定価で買った漫画に値段以上の満足を覚えたのは久しぶりかもしれない。
ウエダハジメは良いね。『フリクリ』も『Qコちゃん』も、主婦戦車もいいよ。また上遠野の小説にイラスト描いてくれないかな。溜まってきたらそれを本にして出してください、講談社さん。あ、っつうか「メフィスト」に掲載された『ジャックポットの匙』とか『ドラゴンフライの空』とかあるんだから、それにウエダハジメのイラストをつけて出してください、講談社さん。太田克史さん。