果てしなき帰途の果に

yoakeroの雑文コーナー

日日日『狂乱家族日記 壱さつめ』

狂乱家族日記壱さつめ (ファミ通文庫)

狂乱家族日記壱さつめ (ファミ通文庫)

アンダカの怪造学』と同時刊行された物。幾つか感想を見て回った感じでは、展開が急過ぎて書き込みが足りないなどの意見を多く見かけた。でも個人的には『アンダカ』よりもこちらの方が好み。僕はあまりそういう部分が気にならなかった。こいつらは結局良い人ばかりなのだなあ、とあっさり納得してしまいました。確かに最初から擬似家族が上手く行き過ぎな感はありますが。まあ、そういう小説じゃないんだな、ってことですぐに順応しました。何故でしょう。他の方々と何が違ったのかな。
凶華様は良いキャラですね。彼女が喋るだけで面白い。ライトノベルではこういうキャラは割と重要だと思います。『オーフェン』のボルガンとか、そういうの。でもお姉さんはあんまり好きなキャラじゃなかったなあ。ああ、やっぱり書き込みが足りてないのかもしれない。色々と薄っぺらいのは否めない。
結局、『アンダカ』も『狂乱』も、『ちーちゃん』以上のインパクトは受けなかったなぁ……。この二つはシリーズ物として来月とか再来月から続刊が出るらしいけど、これらが日日日の代表作になるのかなぁ。ちょっと微妙な気がする。でもまあこれから化けるシリーズなのかもしれない。なんだかんだで日日日には期待し続けている。
あ、一つだけ明快な不満が。章の冒頭ごとにある凶華のミニキャラが2パターンしかないのが大いに不満。不満。不満。せっかく可愛いのに。そこはきっちり全ての章に違う絵を付けてほしかった。非常に勿体無い、と感じた。x6sukeの絵は素直に良いと思います。