果てしなき帰途の果に

yoakeroの雑文コーナー

日日日『うそつき〜嘘をつくたびに眺めたくなる月〜』

日日日の七冊目。
日日日は天然だと思う。
新風舎文庫って一般文芸だったことを初めて知った。
本作には沢山の青臭さと偏見が入り混じってます。これが若さか。
「愛ってなんですか?」とか連呼されてもなあ。
主人公の女の子は頭悪いですよ。
でも頭悪いなりに精一杯な感じなので嫌いではないです。
もっと上手い作家さんが同じような話を書けば、
もう少し一般向けになるんじゃないかと思いますが。
そこらへんの拙さとかもひっくるめて、日日日らしい小説だと思いました。
っていうかこれは全然、愛の話ではないと思います。
一生懸命生きている高校生の話かと。
帯に「新世紀作家が描く愛のカタチ」とか書いてる新風舎は阿呆じゃないかと。