果てしなき帰途の果に

yoakeroの雑文コーナー

舞城王太郎『夜中に井戸がやって来る』(「ファウストvol.4」収録)

なんとなく再読してみました。
前に読んだ時よりも面白いと感じた。「僕」は姉から教えられた作り話の怪談を恐れていて、「姉」は祖父と父の死に押し潰されて推理小説に現実逃避したりとか、そういう構図が改めて読むと面白かった。最後の方の、大量の推理小説の使い方とかもなんか良い。
あと、今更ですがこれって姉モノですね。姉モノって、妹モノの対置として適当に書いたのですが。あんまり姉がヒロインになる話って見ない気がしたので、それも少し面白かった。