果てしなき帰途の果に

yoakeroの雑文コーナー

劇団本谷有希子『無理矢理』

最近ブレイク中(らしい)劇団本谷有希子の芝居を観て来ました。一緒に行った人は、進井さん、秋山さん、さとるさん、ザボンさんです。劇場は吉祥寺でした。
( 以下の感想には若干のネタバレが含まれています。これからこの芝居を観る予定がある方などは、ご注意ください。 )
「自意識に絡め取られた妄想過多な人間を主人公に、独特の劇世界を展開する。」という公式HPに書かれている説明のとおりの芝居でした。増築し続ける屋敷の女主人や住人たちの謎を含んだ人間関係が展開する前半。そして登場人物たちの自意識が暴走する後半。他人への批判が全てやまびこみたいに自己批判となって返ってくる様は、圧巻とともに寒気を感じます。全員が全員、自ら泥沼に足を踏み入れていたことを指摘される不毛さ。そしてその勢いのまま、あの無理矢理なラストへと収斂されていく。まあ、僕はあのラストは好きですよ。「自分でそんな批判するなよぅ」とか、「それは破くなよぅ」とかいうことをすごい強く思ったけど、あれはあれで面白かったです。でも確かに、毎回あんなラストだったらちょっと嫌かも。あ、あと「奇跡」がどうの、って辺りの場面ではとても感動しました。だからこそ破くなよぅってことなのですが。
とにもかくにも、かなり楽しめた芝居でした。進井さん、誘っていただきありがとうございました。一緒に行った人もお疲れ様でした。飲み会でご一緒した秋田さんもお疲れ様です。帰りの電車は降りるタイミングをつい見失いがちになりますよね(笑)
――あ、ところで。さっき劇団本谷有希子のHP見に行ったら、本谷有希子の紹介のところに「フリクリのエンディングのモデルの人」とか書いてあってすごい驚いたのですが。もしかして今頃驚いてるのって、僕だけですか?