果てしなき帰途の果に

yoakeroの雑文コーナー

鯨統一郎『文章魔界道』

文章魔界道 (祥伝社文庫)

文章魔界道 (祥伝社文庫)

鯨は初挑戦になるので、おっかなびっくり読み始めたのですが、意外なことに面白かったです。
小説でなく戯曲として書かれているのが上手いと思います。こういう馬鹿馬鹿しい話は、小説よりも戯曲というか芝居向きだと思うので。台詞とト書きだけなので読むの楽だし、話自体が長くないので軽く読めるのもいいです。あと、後半の文章問答は普通に面白かったし、どうせなら実際に舞台の上で繰り広げられる文章問答を観てみたかった気もします。
さて、意外に面白かった鯨ですが、これは『CANDY』にも期待していいということでしょうか?