高橋源一郎『官能小説家』

官能小説家 (朝日文庫)

た、高橋源一郎っ、こいつ本当に自分の好きなことしか書いてやがらねえ！　小説と女の話ばかりだ！　あとたまに野球とか音楽とか競馬とか？　「小説には自分の知っていることしか書けない」とはよく言ったものですよ。あとこの小説、読んでるときの印象が、ザ★ボンさん（id:thebomb）の小説と少し似ています。と思うのは僕くらいなんだろうか。
高橋源一郎の本は『一億三千万人のための小説教室』に続いて二冊目なのですが、どちらにも共通しているのは「読むと小説のことがより好きになる」ことだと思いますよ。高橋源一郎が小説をめちゃくちゃ好きだから、というのもあるんですが、その感情に共感するからというのが原因というわけでは多分なくて、単純にこの小説や『一億三千万人の〜〜』に書かれている「小説」がとても良いものであるからでしょう。って抽象的過ぎてわかりにくいですな。読めばわかると思うのですが。たぶんね。
それにしても、高橋源一郎がこんなに格好良い文章を書くとは思わなんだ！　なんとなく抱いていたイメージと全然違う。いや、現代パートの文章は非常に格好悪くてイメージどおりなんだけど、明治パートのあの格好良さはなんなんでしょう！　特に桃水が夏子の原稿を目の前で引き裂くシーンとか、震え上がりますよ。
とかなんとか感想を書いてみましたが、実はまだ半分しか読んでいなかったりね！

あと一昨日くらいにタカツ君に「アンタ、自分で書くって宣言した『ハツカレ』の感想書けよ！　今日こそ書けよな！」って怒られましたが、例によって書くのが億劫なのでまだ書きませんぜ！