ねとらじ。
『毒が消えてユク 毒が消えユク 解放されましタ〜 ラジオ』
(終了しました)
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告知ー。
明日、ラジオやります。
時間:午後七時〜午後十時くらい
終了しました。
吉浦康裕『ペイル・コクーン』
- 出版社/メーカー: エイベックス・ピクチャーズ
- 発売日: 2006/01/18
- メディア: DVD
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「記録」についての物語である「ペイル・コクーン」と、「表現」についての物語である「もう一つの発掘記録*1」が互いに照らし出すのは、「自分がいたことの証」ではなく「人がいたことの証」という実にSFらしいテーマ。終盤近くでけっこう感動した。
あと、個人的に中盤の主人公が仕事しかしてないシーンが好き。話の中で唯一、生活感が感じられるシーンだったので。
もう一つ「水のコトバ」という短編映画が入ってたけど、こっちはあまり好みではなかった。
*1:特典映像。ただし、ほとんど文字のみ
大槻ケンヂ『ステーシー』
- 作者: 大槻ケンヂ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1997/07
- メディア: 単行本
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私は眠りの中で不条理に出会った。
不条理をどのように解釈するかは、考えるまでもなく、結局その人の主観でね。
私は、主軸がこの世界の微調整をしたように、主観という私の世界の捉え方を、目、耳、舌、触、鼻、それぞれすべてに微調整を行ったんだ。
いろんな経験をして、長い時間……といっても、たかが人の生きて老いる歳月の中でね。
わずかに、わずかに、”私の主軸”が、ちょっとズレていた。いや傾いていた。
インインメツメツとした方向へね(笑)。
最初の三分の一は「わかりやすい小説だなー」という印象で、真ん中の三分の一は「オッモシロイ小説だなぁ!」という印象で、最後の三分の一に至っては「これはトンデモナイ小説だな!」という印象っていうか衝撃。
最後の章で描かれる世界の、「ない」っぷりが凄まじい。いろんな読み方ができる小説だと思いますが、僕はその、あまりの「ない」っぷりに圧倒されました。