桜庭一樹『GOSICK』
- 作者: 桜庭一樹,武田日向
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2003/12
- メディア: 文庫
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伏線の湯加減が丁度良い感じです。熱くもなく冷たくもなく。それでいて大量にあるので、リーダビリティがなかなか高いと思います。ヒロインのヴィクトリカのキャラクターも良いですし、主人公一弥との掛け合いも面白いです。舞台は19世紀のヨーロッパなのに、主人公が日本人という設定も入りやすくていいと思います。漢字の人名が一人でもいることで、どうも少し安心するようです。
よく出来た小説です。面白いです。でも別に新しみはないので、「すっげぇ、ひゃっほう、おっもしれーぇっっ!」と賞賛するほどでもないです。この場合の「新しさ」というのは主観的なものです。僕の勝手な思い込みです。
ところでさっき「賞賛」と打とうとして「笑殺」と打ってしまい、危うく自分に笑い殺されるところでした。笑殺自殺するところでした。そんな死に方は嫌です。