2005-06-09 日日日『アンダカの怪造学』 小説 アンダカの怪造学(1) ネームレス・フェニックス (角川スニーカー文庫)作者: 日日日,エナミカツミ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/05/29メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (125件) を見る「ポケモン」とか「デジモン」とか、そういう系統の設定とお話。普通に面白いけれど、普通すぎて褒め難い。「面白いけど、わざわざ褒める価値あるのか、これ?」という印象。褒められる部分はいっぱいあるとは思う。話もキャラも作り方にそつがないし、ありきたりな世界観や設定も十分にアレンジしてある。ネーミングセンスも僕は嫌いじゃない。ライトノベル的なギャグも悪くない。シリーズの一巻目としても悪くない出足だと思う。逆に貶したくなるような所はほとんどない。――強いて言えば、これを書いた作者が話題沸騰中の日日日だというところが不満。大いに不満。何だかんだで日日日に大きな期待を寄せている一人の読者として、このそつのなさはむしろ裏切られたような気持ちになる。 作品自体に文句はあまり無い。普通に面白い良作だと思う。次の巻もたぶん買うし。