果てしなき帰途の果に

yoakeroの雑文コーナー

日日日『アンダカの怪造学』

ポケモン」とか「デジモン」とか、そういう系統の設定とお話。普通に面白いけれど、普通すぎて褒め難い。「面白いけど、わざわざ褒める価値あるのか、これ?」という印象。褒められる部分はいっぱいあるとは思う。話もキャラも作り方にそつがないし、ありきたりな世界観や設定も十分にアレンジしてある。ネーミングセンスも僕は嫌いじゃない。ライトノベル的なギャグも悪くない。シリーズの一巻目としても悪くない出足だと思う。逆に貶したくなるような所はほとんどない。――強いて言えば、これを書いた作者が話題沸騰中の日日日だというところが不満。大いに不満。何だかんだで日日日に大きな期待を寄せている一人の読者として、このそつのなさはむしろ裏切られたような気持ちになる。
作品自体に文句はあまり無い。普通に面白い良作だと思う。次の巻もたぶん買うし。