ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『たったひとつの冴えたやりかた』

たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF)

しばらく前に読んでいたけど感想書いてなかった。
少しは古典ＳＦを勉強しようという程のことではないですが、上遠野なんか読んでるとやっぱりそこら辺も気になるし、人にも薦められたので読みました。
この本には表題作を含め、三つの中編が収録されています。表題作も良かったですが、一番面白かったのは三つ目の話です。翻訳ＳＦの文章に段々慣れていったからかもしれない。
ＳＦをあまり読まない僕には、やたらと設定が難しく感じられましたが、それでも十分に楽しめるほど面白い作品です。完成度が非常に高い、とでもいえばいいのかな。
あと、挿絵が良いと思います。特に表題作で効果的に機能しています。
古典ＳＦは、次にコードウェイナー・スミスを読む予定です。