果てしなき帰途の果に

yoakeroの雑文コーナー

秋山瑞人『ミナミノミナミノ』

ミナミノミナミノ (電撃文庫)

ミナミノミナミノ (電撃文庫)

イリヤ』の秋山瑞人の最新作は、また『イリヤ』でした、みたいな。アニメ化に合わせてまたボーイミーツガール物らしいけど、できれば『EGF』を先にしてほしかったなあ……。
で、まあ、一巻までの内容だけではまだ何とも判断できないのですが、『イリヤ』の一巻ほどには面白くないなあ。大雑把なプロットだけだと、ガンガンあたりでやってそうなラブコメの第一話とほとんど同じだし。違うのは、ヒロインの秘密を主人公が知ったときの反応くらい。ラブコメだったら、あそこで主人公がヒロインに惚れるわけですが、そうならない辺りはやっぱり秋山らしいなあ、と思った。
『ミナミノ』だけを読んで評価するなら、普通に面白いライトノベルだと思うんだけど、やはり『イリヤ』と比べてしまうよなあ。『イリヤ』は新しかったけど、こっちは全然新しい部分がない。細かい所はすごい面白いんですけどね、あるかでぃあ号とか。とりあえず、二巻以降に期待しておきます。
次回は『魔王城殺人事件』。講談社ミステリーランド