森博嗣『墜ちていく僕たち』
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2003/04/25
- メディア: 単行本
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たまには偉そうに「本書のテーマは「○○○」である」という台詞を使ってみようと思う。たまにはいいんじゃないかな。というわけで、本書のテーマは「自分」である。おっとぉ、いきなり意味分からないぞ、でもドンマイ、大丈夫このくらいでへこたれる人は最初からこのページを読まないだろうし、このページを読んでくれているような人はこのくらいではへこたれない人であろう。もしくは鈍感な人か、あるいは深読み好きの人か、または僕の文章でご飯が三杯食べられる人か。自分がどの読者に当てはまるかは、自分で決めてください。
この小説の登場人物たちは、自分を見失ったり、本当の自分を発見したり、自分というものを再確認したりと、とにかく自分について考える。あるいは考えるまでもなく理解している。「ただそれだけの小説です」というと何だか味気ないが、安心なことに、別に本書はただそれだけの小説ではない。けれどこの場で「それだけの小説」ではないことを証明するのも面倒だ。僕はそういうことをする奴じゃない。面倒くさがりなのだ。そういうことは、自分で考えて自分で決めればいいのだ。そういうこと以外のことも、自分で考えて自分で決めればいいのだ。この小説はそういうことを語っている感じがするけど、断定する自信はないのでファジーにまとめることにする。「語ってるんじゃないかな〜、もしかしたら語ってないかもしれないけど〜、語ってる可能性も無きにしも非ずかなぁ〜」。
深く考えずにハッタリっぽい感想を書いてみました。このページの文章はあまり方針とかないので、こういう変な感想も有り得る、ということがこれで証明されたようです。僕も初めて知りました。
劇場版『AIR』の感想は、三日後くらいになると思います。次回は、乙一『失はれる物語』。