藤田和日郎『暁の歌』
- 作者: 藤田和日郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/02/18
- メディア: コミック
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「瞬撃の虚空」
物凄く強い爺さんが出てくる話。話の内容がどうでも良くなるほどに爺さんが強くて格好良い。というか話の中身自体も、爺さんの背中が語ってくれているので、この話はとにかく爺さんだけを見ていれば良いです。それで十分。この本の中で一番気に入った話。
「空に羽が・・・」
主人公が命をかける理由が、とてもかっこいい。藤田和日郎はほんと決め台詞が上手い。
「ゲメル宇宙武器店」
くっだらないから面白い、みたいなお話。宇宙戦艦が9円で買えちゃうとか、突然地球に宇宙怪獣がやってくるとか。それでもしっかりエンターテイメントしてる作品。
「美食王の到着」
完成度が最も高い作品。”2003年最高傑作読切”と謳っているのも、全く馬鹿にできない。最強の爺さんがいなければ、この話を一番気に入ったと思う。
それにしてもこの人、『うしおととら』の初期の方と比べると、格段に漫画描くの上手くなってるなぁ。どんどん上達してる。且つ、常にエンターテイメントに徹してる。何気にすごい人ですよ、藤田和日郎。
次回は浦賀和宏『記憶の果て』。以降、段々と更新ペースが落ちるかもしれません。落ちないかもしれません。落ちないといいな。