果てしなき帰途の果に

yoakeroの雑文コーナー

東亮太『マキゾエホリック Case2:大邪神という名の記号』

この人、京極夏彦の知り合いだったんですってね。
http://www.osawa-office.co.jp/weekly/back/235.html
シリーズ二作目である本作も、吸血鬼とかオカルトアイテムとかロボット合戦とか前世の記憶とか生まれ変わりの勇者とか、相変わらずのごった煮的ストーリー。ドタバタ部分は面白いのですが、主人公の記号が「受難」であるために彼女がいまいち話の中心にやってこないのが読んでていまいちと思います。ドタバタ系の話ではなくて、マキゾエ系の話のつもりで読んだほうが楽しめるのかもしれません。マキゾエ系って初めて聞く単語ですな。けれどこの巻で主人公が特殊な存在であるような伏線が張られてましたので、今後のシリーズは徐々に彼女が話の中心になるのかもしれません。それはそれで面白そうで、次巻以降が楽しみです。
三巻のサブタイトルは「魔法少女という名の記号」。期待しています。