果てしなき帰途の果に

yoakeroの雑文コーナー

2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

日日日『アンダカの怪造学』

アンダカの怪造学(1) ネームレス・フェニックス (角川スニーカー文庫)作者: 日日日,エナミカツミ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/05/29メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (125件) を見る「ポケモン」とか「デジモン」とか…

西尾維新『ネコソギラジカル(中)赤き征裁VS.橙なる種』

ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種 (講談社ノベルス)作者: 西尾維新,take出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/06/07メディア: 新書購入: 1人 クリック: 26回この商品を含むブログ (410件) を見る前巻の感想でも云った気がするけれど、西尾維新って…

遭遇。

本屋で面白そうな本を見つけました。スタニスワフ・レムとかいう日本語的にはかなり変な名前の作家の本です。『高い城・文学エッセイ』とかいう本。他にもこの人の本が数冊ありましたが、これが一番面白そう。且つ、かなり難解な内容みたい。定価が2800円と…

http://blog.livedoor.jp/caco3girls/archives/cat_1313635.html うわー、楽しそー! 見てぇー! 蝶ー行きてー! でもバイトがなぁ……この日に入れなきゃよかった……サイン会も行けないし…… 失敗したなぁ……

佐藤友哉『子供たち怒る怒る怒る』

子供たち怒る怒る怒る作者: 佐藤友哉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/05/28メディア: 単行本 クリック: 180回この商品を含むブログ (173件) を見る個々の短編を見ていくとどれもこれも酷い話なわけですが、一冊全体を読み終えた時にとても健全な良い話…

奇術師は嗤っている

「僕が魔法使いだって?」彼は目を丸くして驚いた。「とんだ勘違いだ。それは実に甚だしい勘違いだよキミ。あんな低俗極まりない、干渉と停滞の両極にしか位置できない奴らと一緒にしないでくれ」怒りを露わにして彼は云う。「僕が使うのは奇術だ。種も仕掛…

昨日、池袋のとらのあなまで行って、日日日の新刊二冊を買ってきました。日日日のメッセージの入ったイラストカードが欲しかったのです。これです。ついでに『ひぐらし』のドラマCDと、冲方丁『冲方式ストーリー創作塾』も買ってきました。 沖方のこの本は…

サークル

文芸倶楽部に入って、初めて読書会というものに参加してきました。なかなか楽しめました。一年生が十人以上入っていたことを知って仰天しました。あと、僕の学年にも一人入ってくれたので、二年が二人になりました。

名付け親はとうの昔に亡くなっていた。

「ねえ」女は艶のある声でささやく。「あなた、今何を考えてるの?」男は紫煙を燻らせながら、「お前のことと、自分のことだよ……」「本当に?」「本当だよ」「ふふ……」女は男に枝垂れかかった。「でも、本当は別のことを考えているのじゃない? ほら、あなた…

失態。

どうやら失言したっぽい。格好悪いったらありゃあしない。 ええと、調子に乗ってごめんなさい。とか言っておけばいいのかな・・・違う気がするなあ・・・ええと、ええと、・・・ドンマイ!自分!・・・いや、これも違うよ。 ああ、そうだ。「一部の文章に誇…

埋没した杭はもう誰にも見向きされない。

「ああ、私はもう終わりだ。死のう」彼は自らの失態を嘆いた。彼の周りには最早誰もいない。彼は一人だ。目の前には、彼が造った忌まわしい墓穴がある。彼は亡者のように気力無く歩き、その巨大なピラミッドの中に入っていった。二度と出てこなかった。