果てしなき帰途の果に

yoakeroの雑文コーナー

谷川流『涼宮ハルヒの憤慨』

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

京都アニメーション製作によるアニメ版ハルヒを見てからというもの、このシリーズが俄然面白く読めるようになったのですが、最近はそれに加えて「SOS団って楽しそうだなあ……俺も楽しく生きてぇ!」という現実世界での切実なる願いによる相乗効果でますます面白く読めてしまう。今回の巻でいうと、文芸部の機関誌作りに奔走するハルヒの活き活きとした動きが輝きまくってます。「俺の生活にもこの輝きの一欠けらでもあればなぁ……嗚呼、あればなぁ……」と胸のうちで呟きながら読んでいたら、楽しいのやら哀しいのやらよくわからなくなってきましたよ。
ライトノベルをこんなに素直な気持ちで読めたのも久しぶりなわけですが、それだけ今の自分が弱っているということなので心中は複雑です。全くの健康健全であれば別に小説いらないよな、ってちょっと思った。逆に弱っているときに読む小説は心を打ちやすい。
あと、長門の作中作は良いですな。「上手いことやりやがって!」ってな感じ。
(例によって読了しないうちに感想書いてみました。このほうが感想書きやすいことに気付いた。でも書評サイトっぽい感想からは離れていってる気もする)